今までの作品集はこちら   http://www.butudan.jp.net/
作品ネットショップはこちら  http://www.butudanfujisawa.jp/

2012年10月10日

桜材、針桐材



展示会に向けて桜材、針桐材お仏壇制作を始めました。
そろそろ完成ですが本体が組み上がりました。
今回は両方とも漆を塗りたいと思います。
オイル仕上げも良いのですが、どうしても完成度が低くなってしまう。
使って使い込んで完成させるのがオイルですね。
昔の水屋ダンスなどはオイルが多かったです。
それは、毎日使うからです。昔の方々は毎日家具を磨きました。
大切に扱ってくれました。現代は違うとは言いませんが、
その時間がない方が多いのですね。

完成度の高さは漆塗りが一番だと思います。
完成を楽しみにお待ちくださいね。今日木地が完成の予定です。  


Posted by 手仕事屋ふじしん at 14:31Comments(0)ものつくり

2012年09月20日

厨子



朱の漆をベースに新しい厨子を創ってみました
正面は八画わずかに張り出しています
内部は金粉仕上げ
彫刻は最小限におさえて欄間は金粉仕上げの筬欄間
金具は白銅の手打ちシンプルに厚い板で重厚感を出しています。
蒔絵は伝統的な図柄ですが張り付けたようにデフォルメしてあります。
最後に塗りですが
朱漆をベースに曙をイメージして磨き上げてあります。
普段は濃い茶色ですがライトアップした瞬間に明るい朱色が浮かびます。
照明や日の光の明度によって朱色の濃さが変化するのです。
長年使いこむことでベースの朱色の発色も変わってきます。
使う人によって漆の色の完成度が変わるのも
日本人の元来持っている物にも命が宿る、魂がこもる。
といった自然信仰にも繋がる意味を込めています。

  
タグ :曙塗り厨子


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2012年08月06日

楢材



楢材八角厨子漆仕上げ
完成しました。
中には30代に創った大日如来を入れます。
  


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2012年04月21日

祈る心



昨日F様宅に行ってきました
転勤の多かったご主人が自分で作ったお仏壇です
材質はダンボール
そこに金紙を貼って
中にはお位牌と観音様が入ています
長年の使用で色は変色し扉らしきものも取れかかっていました
見た瞬間感動してしまいました
「これでいいんだ」
本来お仏壇はこういうものですね
祈る心があれば何でもいい
ましてやご主人が自分で作ったモノなんて世の中に1点しかありません
私がこれから作るモノなんて足元にも及びません

さて、
どんな材質でどんなお仏壇をつくろうか・・・
想いを形にするのは深くて難しい

  

Posted by 手仕事屋ふじしん at 08:18Comments(0)ものつくり

2012年04月20日

只今川越


川越まるひろ
今日で3日目です
お客様の入もいまいちですが
新しいお仏壇のご提案は着実に根付きつつあります
一人のお客さまの接客時間が長いのも
その良い例かもしれません
これからの供養のスタイルにも
悩んでいる方が結構います

私的なことですが
河清さんの彫刻刀もいいですね
今回も何本か仕入れようと思っています
見ているだけで楽しくなりますね(ワクワクします)
もちろん
お客様のいない間だけ見に行くのですが
ほかの木工屋さんも同じようで
あいた時間には見に行っています
後4日
楽しませいただきます
  

Posted by 手仕事屋ふじしん at 08:18Comments(0)ものつくり

2012年03月23日

アイシティー終了しました




おかげさまでアイシティー21での「木のある暮らし展」終了いたしました。
1週間で沢山の方々にお出でいただき暖かいお言葉を頂き
ありがとうございました。
終了間際の写真を載せておきました。
又来年お会いしましょう。
興味のある方は菜の花の咲く頃おいでくださいね
たぶん今年はサクラと梅と菜の花が同時に咲くことでしょう。
お待ちしております


鈴木貴さんの作品(時計)とコラボで展示いたしました。
木と漆は相性が良いのでひときわかわいいです


そういえば昨日は松本地方空が黄色でした
強風で畑の土が巻き上げられてすごい砂嵐でした
車を運転していても前が見えないほどで
地元にお住まいの方々は春先大変な思いをしていることを実感しました。
お見舞い申し上げます
雪も大変ですが砂嵐も大変ですね
共に頑張りましょう
頑張れ日本!  


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2011年11月18日

茶色乾漆



長岡のmさま
茶色の乾漆完成です
戸裏はご希望の鉄泉の花&なぜかトンボ
金具は銀
いかがでしょうか
最近は茶色系が多いですね無難な色ですが
以前のような根来塗りの赤系が少なくなりました
景気が悪いせいでしょうか

朝の礼拝時に明るい色で毎日元気・・・
なんて良いと思うのですが
手仕事屋の個人的な感覚でしょうかね
失礼しました
  


Posted by 手仕事屋ふじしん at 17:24Comments(0)ものつくり

2011年10月19日

籐のかご



先日注文してあった籐のかごが出来上がってきました
作者は勿論信州木工会の高澤リサさんですね。
すばらしい作品です。
うれしくてアップしちゃいます。
(前からほしかったけど買えなかったです)
少し大きめで中には大カンナが2台並べてはいるサイズに作ってもらいました。
手仕事屋の道具入れですね、
外仕事の時に道具を入れて持ち運ぶためのものでした!
リサさん曰く「丈夫で今では希少な籐を使っているのよ。一生ものですよ。あなたの息子も使えるわよ」だって!
よ~し大事に使うぞ。
たまには買い物にもつかっちゃお~(かっこいいな~)

ところで
昔はどこの家庭にもこんなカゴが一つは有りました。
子供の頃もっと小さかったですけど
こんなカゴを持たされてよく「おつかい」に行かされました。
懐かしいですね。
昭和の時代は両親共に遅くまで働いていたので、
買い物はメモ用紙を片手に子供の仕事でした。
たまには鍋を片手に
お豆腐を近所の豆腐屋さんに買いに行ったな~。
(イヤイヤですけど)

最近こんなカゴが必要な時代になってきましたね。
プラスチックはもういらないですね。
貧しかったけど
身の回りにはこんな暖かい手作りの物が
たくさんあった時代に戻りませんかね。

あらゆる物が手作りの一生物であふれていた豊かな時代にね!





  
タグ :籐のカゴ


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2011年08月01日

欅材


久々に欅材のお仏壇ですね~
ほぼ完成ですがこれから漆を擦り込んでいきます。
展示会に間に合うでしょうか。
  
タグ :欅材


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2011年07月08日

李朝家具


龕室(がんしつ)

5月に行われた李氏朝鮮王朝家具の研究会報告書です
手仕事やの個人的な考察をまとめてみました。
これから仏壇や厨子を購入したい方は参考にしてください。

李朝木工研究会
第1回「李朝木工家具概説」
講師 谷進一郎氏
会場 松本市 長野県工業技術総合センター環境情報技術部門 大会議室
日時 5月14日(土)午後1時から5時

今回の概説ではその歴史的背景や社会構造、生活環境といった多方面からの解説をしていただいた。以前から家具といった一方向からの見方しかしていなかった私にとって大変わかりやすく、改めて李朝木工の歴史的価値観を再認識できた貴重な研究会でした。
特に興味を引いたのは谷氏の蔵書の中にあった仏龕(ぶつがん)、龕室(がんしつ)でした。今後の仏壇つくりをするうえで貴重なヒントをいただいたような気がします。私は家具の世界から木工を始めたのではありませんので、今回の研究会での感想を仏教美術の観点に絞って木工あるいは漆工について述べたいと思います。
前出の英語の解説では
[memorial tablet chest(龕室)][先祖の位牌を入れる箱。]
[spirit tablet case(仏龕)][仏像や経文を安置するために壁面や塔内に設けられた小室、あるいは屋内に安置するための容器。]
と解釈されます。
どちらも日本では厨子と呼びますが、道教や儒教などの先進国である中国や朝鮮半島では使い分けていたようです。タブレットは位牌や経文を指すと思われます(位牌を作る習慣は道教から来ているようです)。当時中国大陸では儒教によって国が治められており、祖霊信仰の大切なアイテムだったようです。ちなみに当時の仏教は僧侶や権力者だけのものであり大衆までは至っておりませんでした。
日本でも聖武天皇の時代より政治のお手本が中国であり、国策として儒教を取り入れました。時を同じくして一部の権力者のものであった仏教の世界では弘法大師などは中国大陸より仏龕(ぶつがん)を持ち帰っており、金剛峯寺には国宝として収蔵されているそうです。
しかし、それ以前には7世紀に玉虫の厨子が存在しており一説には推古天皇の時代に制作されているようです。これも、仏像制作と同じく当時は朝鮮半島より工人が渡来しその技術を日本人に教え制作されたもののようです。
時代は前後しますがすでにこのころには仏教は日本に定着しており蘇我・物部の抗争の末に、国の統一のため東大寺を中心とした国分寺の建設などで時の権力者には仏教が利用されていた時代です。
 いずれにしても日本における仏教美術の思想的な目標は中国であり技術的な師匠は朝鮮半島であったようです。日本人は双方をたくみに取り入れ風土に合わせて進化させていったようです。
 日本において面白いのは仏教と儒教の二本立てで政治を行おうとしていたところです。これは双方が日本に伝来する前から神道による祖霊信仰の土壌があったことに起因するところが大きいようですが、ちなみに当時の仏教は一部の権力者のものであり大乗には至っておりませんでした。その後大乗に移っていく大きなきっかけは最澄・空海の登場です。両者は当時の唐にわたり新たな仏教思想を持ち込み、その弟子(法然・道元・親鸞・日蓮)たちによって大乗へと民衆に浸透していきました。
 ここで仏壇の登場ですが、仏教が大衆へ浸透していくと親鸞を中心とした浄土真宗の一派でお内仏と称する厨子を使う人たちがいました。これは西本願寺の本尊を在家の居間に安置するための箱でしたが、形は本山の内陣をそのまま縮小し箱に仕込んだものでした。これが後に発展し大乗の各宗派で作られるようになって行きます。名前も仏壇です。意味とすれば龕室・仏龕の両方の機能を持ったものに進化していきます。なぜか形については浄土真宗の形を踏襲しているのが未だに理解できないところですが、多くの思想を取り入れて発展させ多機能に作り替えていく手法がいかにも日本人的でおもしろいところです。
 少し時代は飛びますが江戸時代に入り寺請制度などにより宗教選択の自由がなくなり(論語などの儒教的な思想は残りました)、明治維新により廃仏毀釈運動が起こり、大衆の中の仏教は衰退の一途をたどります。
 現在は何とか江戸時代からの檀家制度のもとに地方では一部残ってはおりますが、民衆の生活環境にはほど遠い存在になりつつあります。それと同時に仏壇も従来のものでは生活環境や宗教の多様性にも合わなくなってきています。
 こういった仏壇の歴史的背景と現在の住環境や宗教的な伝統を踏まえると、現代は祖霊信仰を中心とした宗教の多様性と住環境の個室化等、李朝家具に学ぶところが多くあります。
次の時代に日本人らしくどんな仏壇を作るべきなのかを考える上で龕室・仏龕・厨子は貴重な遺産として継承すべきであるし、原点に戻って作り込んでいくことも必要かとも思います。
筆者 藤澤慎一
  


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2011年01月08日

チーク材



10年ほど前にチーク材の厨子をご注文のお客様です
大切に使っていただいておりチーク材も良い色になっていて
うれしかったです。この厨子は
お位牌や仏像は一切入れず、背板に戒名の板を仕込んでいます。
戒名は彫り込んで群青の色で仕上げています。
ご主人と奥様の両方のご先祖様を入れています。
お二人とも北海道のご出身で今は横浜にお住まいです。
この厨子はなんと食器棚の中に収まるように作られています。
ご実家からいただいた形見やらお札を収納するところがないので
今回内部に引き出しを仕込んでほしいとのご依頼です。
2枚の写真の違いがわかるでしょうか。
内部の壇を外してその代わりに引き出しを入れました。
ピッタリですね~
先頃リンゴを持って納品に行ってきました。
大変喜んでいただきました。
これからも大切にお使いくださいね。
  


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2011年01月07日

茶色乾漆(ちゃいろかんしつ)



昨年の暮れようやく完成です
茶色(うるみ)の乾漆塗りですね
扉の蒔絵はもちろんサクラです
金具も銀を使っています
小さいけれど本物です。
表はいぶし銀、内側は少しいぶしてあります。
  
タグ :茶色乾漆


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2010年09月27日

金箔


久々に金箔を貼る仕事です。金箔押しと言います
モデルの職人は手仕事やの嫁さんです
嫁に来て早数十年・・・・・かなりの腕前です
箔押し作業中うっかり部屋に入ると・・・怒鳴られます
少しの風でもうまく貼れないからです
わかっていますが、ついうっかり戸を開けてしまいます


弟子たちも箔押し中は無言です(おびえているようにも見えます)
手仕事やも無口になります
静けさの中で時間だけが過ぎていきます。
どうやら作業終了のようです

全員酸欠で・・・深呼吸

ホッ・・・



  
タグ :金箔押し


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2010年09月21日

神楽



先日神楽の修復の見積もりに行ってきました
珍しい組み立て式の神楽です
材質はどうやら松のようですね、彫刻は欅材
役員の方々が組み立てを始めて約10分あっという間に組み立て完了
彫刻は不足、本体もだいぶ傷んでおります。
松ですからホゾ組部分は緩くなりようやく立っている状態です。
いや~これは大仕事だ。直せるかしら。

でも、何とかしなければ。伝統の歴史ある神楽です。
村の皆さんの熱いハートが伝わってきます。
こんな時、手仕事やのハートはムラムラと燃えてきます。
採算度返しで
直しちゃいますよ~
  

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2010年09月13日

ウォールナット材

ウォールナット材オイル仕上げ(w550、h700、d400)

伊那まで納品に行ってきました。H様お世話になりました
昭和の初期に開拓団で入植後、酪農一筋でこられたとお聞きします
確かに回りは広々としたトウモロコシ畑が続きます
設置した後、広いお庭を拝見していると、今年始めてみました
黒アゲハ蝶発見、近づいて写真を撮りますが逃げませんね~
おばあちゃんが草取りをしながら、「じいちゃん早速仏壇見に来たで~」と一言。
ヤッパそうか、写真を撮りながら同じことを考えていました。
「お仏壇の設置後よくあるんですよね~」
「そうかえ、よかった良かった」

そんな頃
畑の隅ではお父さんが一位の木を掘っていました

亡くなったおじいちゃんが植えておいたものですが増えて大変だとか。
記念に1本頂く事になりました
有難うございました。大切に育てますよー


帰り道
懐かしの伊那西小学校へ立ち寄りました

まだ、20代の頃何回か通った小学校です
当時親友のK先生が初任でいた学校です
休みの日にバイクで木工教室に指導に行ったことがありました。
純朴な子どもたちばかりで、今でもはっきりと覚えています。
「懐かしいな~あれからもう30年か~ 変わってね~な~」
ハートはいまだにあの時のままだし
「変わったのは体型と髪の毛か~」一緒に行ったオカーが一言

  

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2010年09月08日

高山家具工房


久々に松本の高山家具製作所まで行ってきました
高山さんは信州木工会の会長をされております
会長は東京まで納品でいませんでしたが
お弟子さんと奥様がいらっしゃいました
ちょうど
わけしょが欅の一枚板を削っていましたよ
今まで使っていたダイニングテーブルを
二つのテーブルに作り直すそうです
そして
所狭しと並ぶ道具のなかに
キャプテンチェアーを発見
30年ぐらい前の作品だそうですが
修理をしていました
施主さんはどうしてもこの椅子でなければいけないそうです
尚、椅子は
ほぼ完璧に修復は可能だそうです。

相変わらず忙しそうでした
手仕事やもがんばらなければ!  

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2010年09月07日

チーク材



チーク材のお普通壇出来ました
小さいですが(w300,h450、d250)
贅沢に正目の厚い板を使い
シンプルで重厚な雰囲気が出ています、
岐阜県の方からのご注文です
重いですよ!

数年後の色が良いですよチークはね・・・  


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2010年08月31日

引き出し24


こんな感じに展示しました



10年版「引き出し24」完成です
今年は女性が三人も参加、メルヘンチックに仕上がりましたね~
手仕事やの引き出しもど真ん中に配置されてうれしい限りです。
団子を回して指でつまむ箇所を正面にします
うまく引き出せるでしょうか?

ニャンコの肉球と勘違いされていましたが、
それでも良いんです。楽しければ
今年もすぐに完売!一週間もあっという間に過ぎてしまいました。
たまプラーザの皆様
信州木工会の皆様
ご苦労様でした!
  

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2010年08月04日

引き出し24



まもなく
信州木工会の夏の祭典「たまプラーザ展」が開幕です
8月20日~25日まで
東急たまプラーザ4階で行われます。
そこで
今年の企画の一つ「引き出し24」
木工会員25名による合作です(本体を作る人と引き出しを作る人)
私も引き出し一杯担当です。
こんな感じになりました。いかがでしょうか?
よくわかりませんね

無性に団子を食べたくなり何も考えずに作ってしまいました。
どうやって引き出すのでしょうか?
内緒です!
  


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2010年06月23日

ウォールナット



ウォールナット材
オイル仕上げ
H600、W400、D300
チョット変わった中身ですが
二階建ての内部になりました
下には写真額
上の段には仏像やお位牌が収納できます。

  


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2010年06月04日

修復完成です


嘉楽院さま
昨年から修復しておりました
道元、螢山両禅師
完成です
なかなか大変でした。毎日少しづつ
積み重ねが大事ですね
このような仕事は一人でゆっくり集中しないと出来ませんね

おそらく
明治時代のものだと思われますが
昭和の40年代に一度修復されたそうです
科学塗料が塗ってありハグには一苦労しました
今度は
平成の大修復
何かの縁で私が行いましたが
後世に渡り恥じないものだと思います
まだまだ半世紀は大丈夫です。

又の修復の頃には
手仕事やもまた空の世界で
ゆっくりと見物させていただきます。

  

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2010年05月18日

プレゼント



Yくんの結婚のお祝いに

この間奥さんがなにやら真剣に内職をしておりましたが
ようやく完成したもようです
結婚のお祝いの腕輪念珠でした
星月菩提樹の実と瑪瑙でしょうか
もちろん夫婦(めおと)だそうです
星月菩提樹の実は
一粒に星と月の黒い点があります
念珠の素材では一番とされていますね!
以前にお話しした「空」を表しています

とにかく
心配なお二人なので
これからも応援していきたいと思っています。
Y君!!
奥さんの言うことを聞いてしっかり仕事せーよ。

手仕事やもあなたと同じですから~

  


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2010年05月07日

お引っ越し



平成元年に作ったお仏壇です
新しいお家にお引っ越し
と言うことで
連休の最中行ってきました
大切に使っていただいていてとても綺麗でした
当時、細かにご注文をいただいた
お父さんはすでにお亡くなりになり
時の流れを感じます
息子さんは私よりも年上ですが
納品当時の写真を改めてみて
懐かしい話に花が咲きました

変わっていくもの
変わらずにいなければならないもの
改めて感じた1日でした  
タグ :お引っ越し


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2010年04月23日



私が仕事を始めた頃からの師匠(指物師)が
昨年お亡くなりになりました

75才でしたがまだまだ若く私なんかが及ばないほど
元気な方でしたが、突然亡くなってしまいました
腰痛で入院
投薬してわずか1ヶ月の命でした。
新薬の投与だったらしいですが、よくわかりません。

今年になって奥様からお仏壇の修復を頼まれて
ようやく完成。設置してきました。
私の親父の作ったモノでした
時の流れと巡り合わせの縁に何かを感じます。

設置しているとき以前勉強した如の世界観が頭に浮かびました



如の世界観
私たちが普段何気なく呼んでいる名詞は
いったいいつ誰が付けたのでしょうか?
如の世界では
全ての名前に如が付きます
たとえば
山のごとし(如):土が盛り上がっている塊ですか?
海のごとし(如):大きな水たまりですか?
人のごとし(如):生き物の一つですか?
地球上の全てのもの、宇宙も含めて如の塊ですね
その全てを真如と言うそうです
私も如のなかにいて如の一つですね

では、私はどこから生まれてきたのでしょうか
如の塊の中から生まれてきたんですね
如の塊から生まれてきたモノを“如来”と言うそうです。
私は藤澤如来ですか
如の中から生まれてきたものは全て、如来です。
宇宙全体は・・・、如の塊・・・、真如ですから
真如如来ですか。

如来はどんなモノでも必ず何かの役目を持っています
その役目を終えたとき真如に戻っていきます。“如去”と言います。

では次に
如の塊を構成しているモノの中で共通しているものがあります
何かというと
地水火風の4つになります。言い換えると
土、水、太陽の熱、空気になります
真如の中では全てがこの4つを共有しています。
この4つを含めた真如を“空”と言うそうです
{お位牌の戒名の上に空と書くのはこの意味ですね}
さて、
そうすると全ての如の塊は“空如来”と言うことになります
サンスクリット語で空はビルシャナとかルシャナと言います
空如来はビルシャナ如来、ルシャナ如来になりますね
これは阿弥陀如来のことです。

日本に仏教が伝わった頃
輸入された最初の仏像がビルシャナ仏です
空如来を形にしたモノですね

一目見ただけで
宇宙を含めた全ての如の世界が見えてくる
そんな仏像です。

空の世界では生まれてくるのを待っている如来の卵がたくさんいます
必要とされるまで修行しているのだそうです。

この世に如来として生まれてきたからには
何かの役目を背負っているのだと思うのです。

しかし、未だ気づけずにいる手仕事やなのであります。







  
タグ :如来如去


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2010年04月19日

サクラ



埼玉の大塚様
昨日はお世話になりました
無事に設置できて一安心です
奥様も喜んでいることと思います。
つくづく時の流れの速さを感じます。

1年間はサクラ材がお部屋の環境になれるよう
面倒見てやってください
梅雨時はいいのですが(引き出しが渋くなるかも)
乾燥期には音がするかもしれません
1年後には
立派に与野の住人になっているでしょう
台も作って送りますね。


数年後、今度は秋田ですね
お引っ越しの時は声をかけてください
お手伝いに伺います
  
タグ :サクラ


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2010年04月13日

お普通壇



お普通壇を創ると言うこと NO,1

先日の作品展でのことです。
ご主人を亡くされたばかりの方とお話しする機会がありました
「亡くなったご主人のために何か供養になる物を作りたいと言うことでした。」

49日までに仏壇や位牌を作れと周りからいろいろ言われること。
どうしようか迷っていること。
それから、亡くなったご主人の性格や趣味。
亡くなる間際までの彼のがんばり、
奥様に与えてくれた優しさ、
心にあふれる思い出や意外な周囲の冷たさや優しさなど。
時には涙を流しながら、一時間以上語っていただきました。
私は聞き役でしたが。
彼女のご主人に対する今まで積み上げてきた愛情の深さが
ヒシヒシと伝わってきました。
でも、普段の元気な彼の時には気がつかなかったそうです。
彼が病に倒れて共に病と戦う生活になって初めて気がついたそうです。
夫婦ってそんなものかもしれないですね。

彼女のお宅にはすでにご両親が使っていたお仏壇があるそうです。
でも、「亡くなった彼のために作ってあげるのが私の役目」とおっしゃっていました。

でも、僕は思うのです。
「それはあなたがこれから生きていくために必要な“もの“だと思うのです、
仏壇でも厨子でもない”もの“です」
「いつかは誰も死を迎えますが、それまでは生きなければいけない。
どうせ生きるなら楽しく、元気に生きられたらいいですね。」
「そこに置いておくだけで彼を思い出し、
今日も一緒に元気に生きていける何かが。
慌てずに、亡くなった彼にふさわしい“もの”
そんな”ものづくり”を一緒に出来たらいいですね。
僕はあなたの思いを形にするお手伝いをするだけなんです。」

彼女はホッとした様子で「おかげで元気が出ました。
色々と考えてきます。息子にも話をしてみて、また相談に乗ってくださいね」
と言って帰られました。

悲しい話を聞いた後でしたが、私もなんだか心が元気になりました。

今の日本人は宗教心が薄くなりながらも
宗教の慣習にとらわれています。
でも、日本という国が出来てから脈々と擦り込まれてきた
原始アミニズムのような自然信仰を中心として
信仰心はどこの国の人よりあります
信仰と宗教がごちゃ混ぜで整理されていないのです。
地域のコミュニティーや家庭が崩壊しつつある都会ほど
残された人が癒される”もの”がありません






  
タグ :お普通壇


Posted by 手仕事屋ふじしん at 17:21Comments(0)ものつくり

2010年03月27日

さくら



先週の連休に群馬まで息子の引越しに行ってきましたが
関東はもう春ですねいい天気で気温も10度を上回っていました
ところが信州は
このところ冬に逆戻りしてしまったようですね
「半月もすればお花見だ~」なんて
仲間で今から花見の段取りしていたのに残念です

ということで
以前に以来のあった硯箱にサクラの絵を描いてみました
春ですね~
せめて気持ちだけでも春爛漫
墨を擦るたびにサクラが満開で春のようだ~

本物のサクラ、早く咲くのを待ってま~す

  

Posted by 手仕事屋ふじしん at 22:07Comments(2)ものつくり

2010年03月03日

作品展



もうじき始まる作品展
第2作目が完成!
ヲールナット材、オイル仕上げ、W550
お厨子の中には秘密がいっぱい詰まっています
お楽しみに
3月の作品展に出品の予定です。




  

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2010年02月13日

雪像作り



今週は毎日仕事のあとで雪像作り
昨日は最後の仕上げ
1週間はさすがにきついですね
夜7時から9時過ぎまで
今年は毎日雨続きで最悪です
最終日はようやく寒さが戻ってきて
雪像もシャキっとしましたよ
今日はいい天気で
絶好の雪像巡りができますよ~



  

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2010年02月02日

今日は板削り



今日ようやく校名の下書きがあがってきました
担当の奥ちゃまに
工房まで来ていただいて板を見ていただきました
この板でピッタリと言うことで
近々
この板を掛けるアングルのサイズを決めるというので
早速、長さと厚みを決めるために
切断と平面だしの作業
いや~まいったな、体力のいることで
半分は弟子の佐藤君に
経験も兼ねてやってもらっちゃいました
きれいになったでしょう
欅材ですよ~
4月の開校までに間に合わせなければ””

焦っています
  

Posted by 手仕事屋ふじしん at 18:13Comments(0)ものつくり