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2010年04月26日
ウォールナット


高木様
ここまで出来ました
ウォールナット材、オイル仕上げ
チェストも仮組が終わり組み立てに入っております
内部の回し組子も完成し、細かな部品を作っております。
5月末にはお届けできそうです。
仏像のこと
以前に如の世界観について書きましたが
本来仏教に関わる仏像は
如来ですから
一目見て“空”宇宙を創造させる姿でなければなりません
でも実際は人間の姿に似ています
これは
全ての如来は仏教を起こした
釈迦族の王子シッダルータをモデルにしています。
たとえば観音様や大日は王子の頃の姿
よく見る座禅を組んでいる姿は
修行僧の頃の姿などですね
仏教が伝来したばかりの頃は渡来人の仏師が作っていましたが
時代が進むにつれて
日本人の仏師も彫像を始めます
最初は渡来人のまねでした
仕方がないですね
仏の世界がよく伝えられていませんでしたから
如来や菩薩、明王の本来の働きや関係が
解っていません。
そこで平安時代の初め唐国、今の中国に渡り仏の世界を
勉強に行った人たちがいました
それが最澄や空海たちです
仏教が日本で独自の発展を遂げる先駆けでした
そして彼らが持ち込んだのが密教です。
その後、日本の仏師たちは独自の解釈の基
様々な仏を彫り始めます。