ケヤキ材茶ダンス
お客様いわく私の記憶の範囲では生まれたときからありました。
という茶ダンスの修復です。
ケヤキ材茶ダンスのお洗濯した状況です。
古い漆の部分がすべて落ちてしまい、金具で隠れていた部分だけ漆が生きています。
漆は紫外線に弱く耐光性が良くありません。
そこがまたいいところで、ベースのケヤキ材を傷めることなく朽ち果てていきます。
だから、100年近くたって簡単に洗い落とすことが出来、また漆を塗ることが出来るのです。
天然素材の良いところです。
ウレタンなどの化学塗料ではこうはうまくできませんね。
お預かりして3カ月
木地の痛みを修復後漆を塗装し直しました。完成です。
金具も当時の鍛冶屋さんの作品のようで、重量感のある素晴らしいものでしたので再び漆を焼き付け直しました。
これからまた100年使うことが出来るでしょう。
これがいま日本から消え去ろうとしている
本来の日本人の「ものづくり」
本来の日本人の物を大切に使う文化です。
こんな素晴らしい文化を無くすも発展させるも
全て使う人が背負っています。
日本人がんばれ!
関連記事